〜辛抱の時期を耐えて〜 第32節 セルタ対バルセロナ
どうも!なもなきクレです!
今節はセルタ戦ですが、久々の24時スタート!自粛期間は早寝早起きを徹底しようと思っていましたがリキ、ファティがスタメン。こりゃ寝るわけにはいかないと思って今この文章を書いております。では早速スタメンから書いていきましょう。
スターティングメンバー
なんといっても注目はリキ、ファティがスタメン!守備面などは置いといてリキがスタメンなのはシンプルに嬉しいです笑 そして最近好調のラキティッチがアンカー。確かブスケツが累積なんでしたっけ?ブスケツの代わりとして入ったラキティッチが好調なのは不幸中の幸いではあるでしょう。個人的にはそろそろアルバを休ませてくると思ったのでフィルポがスタメンではないのは意外でした。
一方のセルタは3-5-2の布陣。元バルサのデニスがスタメン入りしております。個人的にはラフィーニャ、ムリージョもスタメンで見たかったです。セルタは最近好調なだけに5バックにしているのは怖いですね。ビルバオ戦の前半のように中央からゴリ押そうとするのか、それとも幅を使って流暢に攻めるのか、その辺りを注目して観ていきたいと思います。
前半
■バルサのボール保持時
・バルサのビルドアップ
まずはバルサのビルドアップから見ていきましょう!
オールコートマンツーマンのような形で前プレを行ったセルタ。 このようなビルドアップの形、どこかで見覚えがあるのではないでしょうか? そう、前節のビルバオとそっくりです。
ビルバオは3-4-1-2のような形で前プレを行います。ほぼオールコートマンツーマンですが、最終ラインでバルサのFWとビルバオのDFが数的同数にならないようにするためかビルバオのWB(レクエとバレンシアガ)はそこまでマークについていませんでした。しかし、バルサのSBにボールが入った瞬間にすごい勢いでプレス。SBにボールが入っても前を向くことはとても困難でした。
そしてビルバオの前プレの厄介なところはどこでもボールを引っ掛けれること。インテリオールがボールを受けようと降りて行った時の反応はすごく早かったですね。このようにビルバオはバルサのビルドアップを引っ掛けてショートカウンターにしようとしておりました。
セルタとビルバオの前プレの仕組みが似ていたとは言っても、前回のビルバオ戦ほど追い込まれた感じがなかったのは事実。ではなぜセルタの前プレにそこまで脅威を感じなかったのか。
それはセルタの最終ラインが前進できるときにラインを上げれてなかったからです。個人的にはバルサに対して引くかプレッシングをかけるか、どっちかにした方が良かった方に感じました。中途半端と言わざるを得ない前プレでしたからね。
あとラキティッチの調子が良かった!引用の最後で載せた図のようなプレーをラキティッチがしてましたからね。彼の良いパフォーマンスもあってブスケツ不在をそこまで感じさせませんでした。
次は押し込んだ時の…と言いたいところですが、先にセルタの守備ブロックについて触れていきたいと思います。
・セルタの守備ブロック
前節のソシエダ対セルタだけチェックしたのですが、その時は人への意識強めであったセルタ。今節もそのような戦い方でくると思っていたのでゾーンの意識強めの守備で来たのは意外でした。
ただ、バルサに入って欲しくないスペース(ライン間、サイドの脇)などにボールが入ったら強くプレス。そのような人への意識の強さが表れていたのは下の図のようなシーン。
ファティがセルタのWBであるヴァスケスを引きつけたことによりWB裏が空いておりますね。このようなスペースがセルタの弱点でありました。
上の図は13分17秒のシーン。大きなチャンスにはなりませんでしたが、セメドが良いランニングを見せてくれたシーンです。当然、セメドとメッシの連携が取れてたというのもありますが、なぜセメドのランニングが上手くいったのでしょうか?
まず、最終ライン及び中盤がスライドしきれなかったというのが挙げられます。中盤のスライドが追いついてないがためにメッシは楽にボールを持つことができました。
もう一つはセルタのWBがサイドに張っているセメドへの意識が強かったことが挙げられます。最終ラインのスライドは追いついてないけどWBはサイドに張っているセメドを見ている。CBとWBの間にズレが生じますよね。ここのズレをセメドが上手に使ったわけです。
このようにWBが人への意識が強かったがゆえに「スペースが空いてしまうこと」なんてことが度々ありました。このようなことを踏まえた上でバルサの押し込んだ時の攻撃を見ていきましょう。
・押し込んだ時の攻撃
セルタの守備ブロックの弱点はどこにあったか。この疑問は先程書いたことを踏まえていただければ自明ですよね。そしてそのスペースを使うのはセメドやファティ!セメドは特にこの試合で好調であったように感じました。おそらくセティエンからWBの裏を狙うように指示されていたと思いますが、前半は彼が右サイドでのキーパーソンであったと言えるでしょう。
左のキーパソンは誰かといえば間違いなくファティであったと思います。
ファティのオフザボールが良すぎる サイドから中央に絞ってサイドにスペースを作ってそこをアルバが使う、局面によっては9番の役割をこなす、WB裏をつく… 17歳とは思えない
— 名もなきクレ (@namonakicule) 2020年6月27日
前回のビルバオ戦前半と比べても、今節は幅を取れて試合を展開することができていたと言えるのではないでしょうか。ただこの時にもう1点取りたかったというのも事実。特に守備面はヒヤヒヤするシーンが何度も…
■セルタのボール保持時
5-3-2で引いたセルタが狙うスペースはバルサのディフェンスラインの裏、特にSB裏。カウンター時ここにロングボールを蹴りそこにアスパスが走り込むという構図になっていました。
このようなSB裏を狙うという意識は遅攻の時のもありました。例えば10分33秒のシーン。ヴァスケスに食いついたアルバの裏をメンデスが狙います。
23分10秒くらいにデニスが良いスルーパスを出してチャンスになるシーンがあったじゃないですか。あのシーンも走り込んでいたのはメンデス。いやあ恐ろしい選手ですね。
ただ、今節ネガトラの時に結構裏を取られてるシーンがありましたよね。前回のビルバオ戦と比べると尚更多く感じます。でもどうしてそういうシーンが多かったのでしょうか?
- 今節はリキがいたから?
- 左CBがウンティティであったから?
- ファティがグリーズマほどはネガトラが良くなかったから?
- アスパスの動きが優秀だったから?
「?」ばっかり使って申し訳ないです笑 ただネガトラがいつもほどは良くなかったというのはあるのかなと思います。あとアスパスの裏抜けが上手いのも。どっちにしろ後半はこのようなポイントを改善できるかが重要になってきますね。
後半
・セルタの修正
前半のセルタはディフェンスラインを適切に上げることができておらず、中途半端な前プレになっておりましたが、後半はそこを修正してきます。
また、前半はバルサに前進されたらすぐ5-3-2に移行していましたが、後半は5-2-1-2のことが多め。セルタは人への意識を強めます。
この修正だけでバルサはビルドアップに苦戦を強いられるようになります。例えば49分11秒のシーン。前半のように引き気味だったらあのようなミスは起こらなかったでしょう。そして今節でのパフォーマンスが良かっただけにラキティッチは運が悪いとしか言えない…
・処方箋を出せないセティエン
ビルドアップが前半ほどは上手くいかなくなったバルサ。そうなるとやはりボール非保持時の悪さが出やすくなってしまいますが、セティエンはどのように修正したのか?
残念ながら解決策を見出すことはできていませんでした。メッシ、スアレスの理不尽に頼らなくてはならないのは自然の摂理なのかもしれません。ただ、2点目の理不尽ゴールはネガティブトランジションでの素早いボール奪取から始まっております。
最近バルサのネガティブなニュースが多すぎますが、2点目のネガトラからの得点はポジティブに受け取ってもいいのではないかなと思います。
セティエンを卑下するつもりは毛頭ないのですが、オスカル・ガルシア監督の修正力、勝とうという意気込みは感じましたね。80分頃には必死に思考を張り巡らせているオスカル・ガルシア監督の姿が映し出されていました。このように必死に考えたことがピッチでの結果に現れたのかもしれませんね。
雑感
早朝にマドリードがエスパニョールに勝利してバルサのの勝ち点差は2になりました。次節バルサはアトレティコとの試合。そう考えるとやはり今節で勝ちたかった…
だけど悔やんだって後の祭り。次頑張って勝ってもらうしかありません。僕は「次節カンプノウだからなんとかなるはず!」と超楽観的に考えるようにしています笑 まあとにかく今は辛抱の時期だと思いますので。最近ブログで精神論しか書いてないのは申し訳ないです笑
最後までお読みいただきありがとうございました!