CLラウンド16 2edレグ バルセロナ対ナポリ マッチレビュー
どうも!名もなきクレです!
今回は2edレグのナポリ戦。1stレグから約半年空いての試合です。改めて、ついにラウンド8へ勝ち上がるチームが決まると思うと楽しみですね。当然バルサに勝って欲しいと思っていますが、シティ対マドリーの試合のように両チームの狙いが明確で面白い試合になることを期待したいですね。
今回の試合に関する思い、予想される試合展開などは全てマッチプレビューに書かせていただいたので早速両チームのスタメンをチェックしていきましょう。
スターティングメンバー
マッチプレビューで書いたスタメンが割と合ってて嬉しく思っています笑 唯一予想と異なったのがグリーズマンのところ。グリーズマン左WGが果たして機能するのか、はたまた4-3-1-2を用いて試合に挑むのか、このあたりは試合を観て確かめていきましょう。また、ナポリの守備ブロックを崩すためにバルサがサイドから揺さぶりをかけたりSB裏をえぐることができるのか、そしてナポリのボール保持時に自由に持たせないようにすることができるのか、このあたりも注目して観ていきたいと思います。
前半
■バルサのボール保持時
まずはバルサのボール保持時から。1stレグのようにナポリは後方で4-5-1ブロックを作りカウンターを仕掛けるという試合展開にしてくると予想しておりましたが、その予想とは反して前からプレッシングを掛けていくことを選びます。要するに普段のリーグ戦と同じような戦い方を選んだわけです。
ナポリの4-1-4-1の特徴
- 前からプレスをかけることで中央からサイドに相手を流し込んでからWGとSBで挟んでボールを奪おうとすることが多い
- SBは人への意識が強いのでSB裏が空きやすい
- アンカー脇にボールが入ったらCBが処理
- ディフェンスラインの調節があまり上手くないからかライン間が空きやすい
- 意外とクリバリの裏空いてる
あと、4-1-4-1から4-4-2への可変するというのもナポリの守備ブロックの特徴として挙げられます。
・バルサの明確な狙い
このようにSB裏、ライン間がナポリの弱点となるのでバルサはこのスペースを使っていきたいところですが、果たして使うことができていたのでしょうか? 単刀直入に言うとバルサはナポリの弱点を突くことができており、CLに備えてナポリのSB裏をえぐる意識を持たせていることを伺えるシーンが試合中何度もありました。例えば、15分35秒のシーン。
こういうシーンの何が凄いかって言うと、ナポリの最終ラインがラインを上げるタイミングで裏へボールを出せているところなんですよね。パスの出し手と受け手の動きが噛み合ってはじめて成功するプレーですからこれを何度も成功させてたのは相当凄いことだと思います。
あと、楔のパスも出すことができていましたね。例えば、1点目のCKはラキティッチからグリーズマンに楔が入ったところからアルバに展開したことでチャンスシーンになりましたし、幻のメッシ2点目のゴールもスアレスがピケからのロングボールをフレンキーに落としたことで前プレによりスペースができていたナポリのライン間でボールを持つことができました。
個人的にはマドリー戦のウォーカーを思い出されるようなセメドのキレキレなドリブルを見れて嬉しかったです笑 あれもアンカーの脇にスペースがあったからこそできたドリブルなのかなと思っています。
■ナポリのボール保持時
・バルサの守備ブロック
バルサは、バルベルデ時代から使い慣れている4-4-2ブロックではなく4-3-1-2ブロックでナポリを迎え撃とうします。ただこのシステム、中盤が3枚しかいないのでスライドは遅い… そしてまあスアレス、メッシも前からプレスをかけ続けることができるわけではないのでナポリの最終ラインの選手は基本自由にボールを持てます。
このようにしてサイドに揺さぶられた結果起こったのが開幕直後のメルテンスのチャンスシーン。あのシーンは度肝を抜かれましたね
・失速していったナポリ
あのメルテンスのゴールシーンを見たあと、おそらくクレ全員が「このままじゃまずいな」と思ったはずです。でも実際は幸いにも杞憂に終わりました。ではどうしてナポリは前半序盤の様子とは裏腹に前半を支配することができなかったのでしょうか?
失速して行った理由
①縦を突破していく選手がいなかった
②パステンポが遅くなっていった
③各選手の動きが減っていった
僕は、主にこの3つが理由だと思います。ボールを持たされている感じのポゼッションになっている時のバルサをイメージしてもらうとわかりやすいのではないかなと思います。①のように守備ブロックを作っている相手選手を視覚的に揺さぶる動きをすることができないと、パステンポも味方選手のフリーランが減っていってどんどん単調なボール保持になっていきますし、守備する側からしても対応に慣れてきてしまうんですよね。
ナポリの場合ジエリニスキという適宜チャンネルランを繰り返してくれる選手がいたのですが、フレンキーやラキティッチがマークしていることが多くて良さが活きなかったって感じだった印象でした。
■予想外の展開
このようにボール保持時も非保持時も比較的有利に試合を進めたバルサは前半になんと3-1。ガットゥーゾがバルサに対するリスペクトを持っていたとはいえ、前半でここまで押し込まれるとは思ってもいなかったでしょう。個人的には1stレグのように後方でブロックを作るサッカーをした方がナポリは勝つ可能性はあったのではないかなと思います。
・ガットゥーゾの采配ミス?
まずはナポリから書いていきます。単刀直入に言うとナポリはほぼ確実に後方で守備ブロックを作ってくるでしょう。1stレグの時もスタディオ・サン・パウロであったにも関わらずナポリは4-5-1で引いてきましたし、リーガでもバルサの前からプレスをかけてきたビジャレアルが大敗し5-3-2で後方に引いてきたオサスナがカンプ・ノウで勝利してますからね。
この文章はマッチプレビューの時に書いたものですが、ナポリが守備に徹するべきだと思うメインの理由はこの文章です。普段のリーグ戦でナポリの守備が良いなら守備に徹する必要は決してないと思うのですが、ナポリの場合そこまで守備が良いとは言えませんし…(失点数はセリエAで上から7番目)
実際今回バルサがビルドアップで苦戦しなかったのは、ナポリのSB裏やライン間などのスペースが存在していたというのが大きいですし、このスペースが存在したからこそメッシが神懸かったプレーを見ることができましたからね。
観ている側としては今日のような試合展開の方が間違いなく面白いですが、守備を固めてバルサのボール保持を停滞させたオサスナや1stレグのナポリにような戦い方の方が良かったと思います。
後半
・ナポリの修正
ナポリはハーフタイムにデンメをロボツカと交代して後半に挑みます。正しいイメージで合っているのかわかりませんが、個人的にデンメの方が守備上手ででロボツカがアンカーの割には守備の持ち場を離れがちだけどボールを持つのは上手いイメージがあります。なのでガットゥーゾはさらに攻撃的にするためにロボツカを入れたのかもしれませんが、正直そこまででんめのパフォーマンスが悪かったようには感じなかったので正直交代の意図はよくわからないです。まあ何かを変える必要があったのは間違いありませんが、個人技で突破することができるポリターノとかを入れる方が試合に与える影響は大きかったのかなと思います。
あと、修正してきたポイントと言えば前からプレスに行く頻度を増やしたこととかですかね。個人的にはこの修正のおかげで華麗にプレスをいなして躍動しているフレンキーを見れたのは嬉しかったです笑
その後基本的にはバルサがボールを持とうとしなかったのもありナポリが攻め続ける状況が続きましたが、バルサから点が奪えないまま試合は終了します。
雑感
まずは勝てて良かったという気持ちが大きいです。実は寝坊してしまったリアタイできなかったんですが、個人的にはそれが一番残念だったことです笑
そしてもう一つ残念だったことはボール保持をできなかったことですね… なんかセティエンが勝つために必死になっているというよりは自分の身を案じて必死になっているふうに感じました。解任されたくないという気持ちはわかりますが、もっとのびのびやってほしいというか。高校生の僕が61歳のセティエンにこういうこと言うのっておかしな話なんですけども笑
そして次は優勝筆頭候補、バイエルンとの試合。順当に行けばバイエルンが優勝なのではないかなと思っているので、実質決勝みたいなものだと思ってます。 前からプレスをかけれないバルサが勝つのは2edレグでチェルシーがバイエルンに勝っていた可能性くらいだと思ってますが、「もしかしたら…」と思っている自分もいて笑 そして次の試合こそは寝坊しないように頑張ります!
最後までお読みいただきありがとうございました!