セティエンが望む中盤像
どうも!名もなきクレです!
マドリーと勝ち点が並んでしまったり、セティエンの采配が少し謎であったり。最近少しネガティブな話題が多めですよね。ただ個人的に嬉しいのはリキの出場機会が増えてること!リキはこの前のレガネス戦で久しぶりに出場しましたが、そこから急にセティエンからの評価が上がりましたよね。
🗣️ — Sétien: "Riqui Puig played a great game. He is a kid who is training very well and has a very good attitude. " pic.twitter.com/8nTAsP0dbv
— Barça Universal (@BarcaUniversal) 2020年6月18日
レガネス戦に出場して、そのあとのセビージャ戦にも出場したので一応リキは2試合連続で出場しています。しかし、どうして突然評価が上がったのか。そこを深掘りしていきたいと思います。
・プレー内容の変化
レガネス戦72分にアルトゥールと交代してきたリキ。この時はすでに2点入っておりましたのでターンオーバーの意味合いが強い交代であったかと思います。この試合でのリキはシュートも打ちましたし結構好印象を抱いたクレの方も多いと思いますが、個人的に強く印象に残っているのは79分45秒のシーン。
まだDAZNで観れたと思いますし、映像を見た方がわかりやすいと思うので、ぜひ一度確認してみてください。 そして僕は、このプレーを見て、「リキ良いプレーしてるな」っていう気持ちよりも「え、リキってこういうプレーできるの!?」という気持ちが先に来ました笑
毎試合B観れてたわけじゃないけどリキが裏へ走る動きをしたっていうのは意外だった 単純にやる気の高さが出たプレーなのかセティエンがある程度そういうふうに指導しているのか。
— 名もなきクレ (@namonakicule) 2020年6月16日
試合直後は上のツイートのように「リキのやる気の高さが出たプレーなのかな」と思いました。しかしその後にセティエンが急にリキのプレーを大絶賛。そして10分も出場していないセビージャ戦でもリキが裏へのランニングを見せます。
こうして僕の頭の中で一つの結論にたどり着きました。「あれ、リキに裏へのランニングさせようとしてね?」と。
・今までのセティエンの采配
よくよく考えるとセティエンが裏へのランニングを中盤に求めるのは今に始まった話ではありませんね。その中で一番代表的な例がフレンンキー。
鍵を握っていたのは、そう、フレンキー!この試合からメッシとのポジションチェンジをするというタスクを担うようになります。なのでこの試合では、メッシが中盤に降りてきたら代わりにフレンキーがFWの位置に入るというようなプレーが多々見られました。では、メッシとポジションチェンジするというフレンキーのタスクはチームにどのような影響を与えていたのでしょうか?
例えばこのシーン。セメドがボールを持っていますが、もしフレンキーが最前線に立っていなければCBやSBはセメドに対してプレスをかけにいくことができたでしょう。彼があの場所にいることでセメドにスペースを与えることができたのです。また、フレンキーがメッシに代わって高い位置を取ることで中盤に人が集まりすぎることなくバランスのとれた三角形を作ることができます。
このようにフレンキーが高いポジションを取ることで右サイドでの調和が取れていました。ただ、フレンキーをこのタスクで使うのは本来のタスクと異なるので勿体無いようにも感じてしまいますが…
この何試合か後にフレンキーが最終ラインの裏へ走って得点!なんてシーンもありましたから、セティエンが中盤に裏のスペースへ走る能力を求めているのは間違いないでしょう。
中盤に裏へ走る能力を求めていることが伺える采配
- セティエン就任以後裏へ走るようになったアルトゥール(例えば2回目のクラシコでのシュートなど)
- バルベルデ時代にはあくまでオプションとして扱われていたビダルの裏へ走れる能力を好んでか、ビダルがスタメンとして起用される機会が増える
- アルトゥールよりも裏へ走る動きが得意なラキティッチがセティエンに重宝されている
- スタメンがラキティッチビダルであることが結構ある
・セティエンが望む中盤像
でも具体的にセティエンが「いつ中盤に裏へ走って欲しい」と思っているのか。
当然ですが、中盤に対して常に裏へ走ることを求めているわけじゃありませんよね。基本的に相手を押し込んだ時にサイドに張っていたWGがハーフスペースに流れてワイドなレーンはSBが使うようになるバルサ。
しかし常にSBが上がれているわけではありません。この時WGがサイドに張っててハーフスペースガラ空きになっていますよね。このようなタイミングで裏へ走ることをセティエンは要求していたように感じます。
このようにセティエンが「チームとして最適なポジションを取れていない時に中盤自らが判断してポジションを修正する(裏へ走る)能力」
を求めているといえるのではないでしょうか?
そしてこのようなセティエンの考え方を踏まえるとセティエンがコウチーニョやアレニャをチームに求めているのもなんとなく納得がいきます。「攻撃のセンスを兼ね備えたコウチーニョなら的確なタイミングで裏へ抜ける動きをできるのではないか」。そのような期待をセティエンは抱いてるのだと思います。まあ実際上手くいくかはわかりませんが…
・クライフ信者としてのセティエン
常に最適なポジションを取ることを求めるってポジショナルプレーの考え方と同じですよね笑 リアリストとしてのセティエンのイメージが割と僕の中では印象強いですが、彼はやっぱりクライフ信者なんだなと感じさせられました。
セビージャ戦ではセティエンに不安を抱かざるを得ない采配をしておりましたが、彼が理想とするチームが完成するのを気長に待ちたいなと思います。とりあえず明日のビルバオ戦を全力応援ですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!