名もなきブログ

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【マッチレビュー】19-20 La Liga 第25節 バルセロナ対エイバル

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どうも!名もなきクレです!

今節は、16位と降格争いに巻き込まれそうになっているエイバルとの一戦です。バルサの新加入選手、ブライスワイトやエイバルに所属している乾、また、4試合連続で点を決めれていないメッシが決めることが出来るかが注目されます。

CL前、リーガではクラシコ前最後の試合なのでここで良い波に乗りたいものです。

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■スターティングメンバー

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公式がスタメンが出た時、アルトゥールトップ下の4-3-1-2かな?と思いました。しかし、実際はビダルを左ウィングにした4-3-3でした。

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注目のブライスワイトはベンチ、乾はスタメンでした。試合展開が良ければブライスワイトは後半から出るとかなのかな?

また、5番のエスカランテは守備の時にブスケツを見る選手だと思われるのでブスケツが潰されてもしっかりビルドアップを出来るかが楽しみでもあり、不安なところです。

 

■前半

バルサのボール保持時

ビルドアップ

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バルサはいつも通り、左右に菱形を作るような形でビルドアップをしようとしました。それに対してエイバルはエスカランテがブスケツ、ディアップがアルトゥール、エスポジトがラキティッチを見るようになっていました。

しかし、エイバルのSH(乾とオレジャナ)はCBにプレスをかければいいのか、それともSBにプレスをかければいいのか不明確な状況になっており、バルサはSBから起点をつくることができました。

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それに対して、エイバルのSBであるテヘロはフィルポを自由にさせまいと少し前めのポジションを取るようになりました。

普通のGKならこのような時、フィルポに出してしまう選手も多いと思いますが、テアはしっかりと状況を把握し、テヘロが前に出たことによりフリーになったビダルにボールを出したりしました。やっぱりテアはすごい!ただ、その後はビダルがフリーになりすぎないようにしながらフィルポもケアしたりしていて、テヘロも上手いなと思いました。

また、乾の守備の上手さも目立っていました。誰にプレスをかけにいくべきなのかちゃんと指示されていなかったのにも関わらず、乾はその時その時で誰にプレスをかけにいくべきか考えてプレーしているのがよく伝わりました。そのせいか、テアからセメドにボールが出されたのはフィルポがいる側よりも少ない気がしました。一方、オレジャナは守備時の運動量が明らかに足りていなかった印象です。

SBからの展開以外にもラキティッチが降りてきて(この時、基本的にエスポジトも付いて来ますが、エスポジトの周りにメッシがいる時などはマークが外れるなど中途半端な感じでした)ブスケツにボールを渡すなどのシーンがありました。

前回の試合の後半に引き続き、アルトゥールは少し高めの位置を取りあまりビルドアップには関わらず、ラキティッチが割とたくさんビルドアップに関わっていました。ラキティッチについては後で詳しく触れたいと思います。

バルサが押し込んだ時の攻撃

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バルサが押し込んだ時、バルサは2-3-5のような形で押し込むことが多かったです。一方、エイバルは4-4-1-1のような感じで守っていました。横はコンパクトでしたが若干間延びしていました。そして、エイバルはライン間に入った選手は、CBが前に出て2列目にいる選手とともに処理しようとしていました。

先程も述べた通り、エイバルのブロックは間延びしておりライン間に侵入しやすくなっていたので、そこからチャンスを作ることができました。(1点目や3点目、5点目もライン間から起点になっていました)

ライン間に選手が入ったらCBが寄せるというエイバルの守備は、CBとボランチ対ライン間に入ったFWの勝負の時に勝てることが前提としてあると思うので正直、1点目と3点目に関してはメッシが異次元すぎるとしか言えないです笑

この話はしっかりとブロックを組めた時の話ですが、そもそもオレジャナの戻りが遅すぎて4-3で守っている場面も結構ありました。普段エイバルの試合見ないのでなんとも言えませんがオレジャナトップ下とかじゃダメなのかなって思いました。

また、エイバルのブロックは横ではコンパクトでしたので一旦左攻めてからセメドにサイドチェンジなどのシーンが結構ありました。セメド、フィルポの攻撃が良くもなく悪くもなくみたいな感じでしたのでチャンスにはつながりませんでした。けど、こういう左右の揺さぶりはポゼッションをする上で相手に疲れさせたり、ブロックに隙が出来たりするのでサイドチェンジできるときはこれからも積極的にやってほしいなと思いました。

そして、今日ビダルは初めて左WGをやったはずなのにとても上手にこなしていました。動きはグリーズマンとかと似ていて、チームの流動性に貢献していました。

・エイバルのボール保持時

エイバルのビルドアップ

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左のSBのアンヘルが比較的低めの位置を取り、ビルドアップに参加していました。最終ラインのバルコス、アンヘルからサイドの選手に展開するか、もしくはアンヘルなどからエンリクに向かってロングボールを打ったりしていました。

しかし、サイドに流してもそれぞれの選手が孤立することが多かったりロングボールを収めることができなかったりしてあまりいい攻撃をすることはできませんでした。

エイバルの押し込んだ時の攻撃

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ビルドアップが上手くいっていなかったエイバルのチャンスシーンはだいたい高い位置でボールを奪えた時でした。(ショートカウンターというわけではないです)

先程も触れた通りエイバルはサイドから展開しようとしてくるので、バルサのブロックは上の図のように右に流れてきます。そして、ここからエスポジトなどがサイドチェンジをしてそこからクロスを上げるシーンが何回かありました。バルサの選手は守備に慣れてないのでサイドチェンジをされるとどうしてもスライドが遅れたら、ブロックに隙間が出来たりしてしまうのでやられる側としては怖かったです。

また、バルサは4-1-4-1、もしくは4-4-2のブロックを作って守りますが、(メッシが戻りきれない時は4-4-2であることが多かったです)間延び気味でしたのでライン間に侵入されてクロスを上げられるシーンもありました。オフサイドにより取り消しになった前半序盤のヘディングシュートもライン間からのクロスでした)

 

何度か危ないシーンはありましたが、前半を3-0で折り返せるのはすごくありがたいなと思いました。メッシも久しぶりに点を決めれましたしね。後半、ブライスワイトが試合に出て欲しいですね笑

 

■後半

・上手くいったエイバルの攻撃

エイバルはビルドアップの時の守備を改善してきました。

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前半はSHが誰を見れば良いのか不明確でしたが、後半はSHが少し低めの位置をとり、SBにボールが入った時にプレスをかけにいくというふうにタスクが明確になりました。

SHが低い位置を取ることによりビルドアップの時にラキティッチやアルトゥールの降りていくスペースが無くなるのでビルドアップがあまり上手くいかなくなってきます。

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SBにボールを出せば上の図のようにプレスがかかり、ボールロストしてしまうことが多々ありました。ただ、このようなプレスがかかってもプレスをパスで上手くいなしていたシーンは割とあったのでやっぱバルサだなって思いました笑

ビダルグリーズマンにロングボールを出してもカットされることが多くこれも上手くいきません。

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また、ブロックの組み方も変更してきました。

4-4-2でブロックを組むことは減り、4-2-3-1のブロックを組むようになりました。そして、最終ラインと2列目の間隔も狭くなり前半のようなライン間に入ったメッシが単独突破みたいなことは起きなくなりました。

ここで両SBが空いてくるわけですがエイバルのSHのポジションしている場所的にグラウンダーでボールは流すことはできません。何度かピケからフィルポにロングフィードが飛んでくるなんてシーンはありましたが毎回通るわけでもなく…

このようにエイバルの守備の改善によりバルサのビルドアップが上手くいかなくなり後半は結構危ない展開になりました。

ブライスワイトの登場

バルサは選手を休ませるためにピケをウンティティに、ブスケツをフレンキーに交代しました。

今日のフレンキーを見てるとやはり今はインテリオールがいいのかなと思いました。フレンキーのボールを持てるという長所が、「テンポが悪くなる」という悪い意味で出てしまってた気がします。個人的にアルトゥールのピポーテ見たいみたいですが笑

エイバルは途中で乾をデブラシスに、エンリクをキケ・ゴンザレスに替え、点を取ろうとしてきますが、(エルゴラッソの選手名鑑によるとデブラシスはスピードとキック力もありつつ守備力もある選手で、キケ・ゴンザレスはマークを外すのが得意ないわゆる点取り屋タイプの選手だそうです)結局取れず70分になって注目のブライスワイトが登場し、初回から2点に絡むことができました。

4点目では、ブライスワイトの足の速さによりテヘロに差をつけることができ、クロスを打つことができました。5点目でも、アルビージャとのスピード勝負に勝ち、シュートを打つことができました。

このようにブライスワイトは持ち前の足の速さにより活躍することができました。また、バルサに来て初めての試合にも関わらず試合に馴染んでいるあたり、頭の良い選手なのかなと思いました。

今節のラキティッチ

ラキティッチは前節のパフォーマンスと比べるとだいぶ良くなったなと思いました。

現に、パス成功率は88.9%と中盤3人の中だとトップの数字でした。(ちなみにブスケツは88.5%、アルトゥールは86.3%)ただ、ポゼッションロストの回数はラキティッチが15回と中盤3人の中で最も多い回数でした。(ブスケツは9回、アルトゥールは13回)

試合中、確かにラキティッチが相手選手に囲まれてボール失うシーンが何回かあった気がします。

今日のラキティッチのパフォーマンスが比較的良かったのは、エイバルのマークとプレスが他のチームと比べて緩く、ラキティッチのプレス耐性の弱さがあまり出なかったからだと思います。まあなので強度がある相手とかだとラキティッチ起用は不安ではありますね。

しかし、実際Twitterでいろんな方のラキティッチに対する意見を聞いてると結構ネガティブな意見を多く見ました。

確かにラキティッチの良くないところも散見されましたし、ラキティッチは不満があったりするとすぐメディアに無駄なこと言っちゃったりしちゃいますが、今日のパフォーマンスで悪いって言われるのは個人的に辛辣だと思いますしなによりラキティッチ本人が可哀想だなと思いました。

ラキティッチの批判される基準を考えるとグリーズマンも批判されていいのではないかと思いますが実際、グリーズマンを批判している意見はあまり見ません。

前のフィルポとかもそうでしたが、どんな選手であっても、もっとみんなで応援する雰囲気になって欲しいなって思います笑

批判することそのものがダメとかそういうふうには思いませんが。

 

後半は危ないシーンか何度かありましたが、なんとか逃げ切り5-0で勝利!また、セティエン体制になってから9試合ありましたがやっと3回目のクリーンシートでもありました!

そしてレアルはレバンテに負けてしまったので首位復帰です笑

 

■雑感

今日の試合はなんといってもCL前最後の試合をクリーンシートで快勝できたのは大きかったなって思いました。そしてラングレもウンティティもカードを貰わなかったためなんとか次節のクラシコにも出ることができるのもプラスですね!

また、今節の試合でメッシとブライスワイトが活躍できたのも大きい!少なくともブライスワイトはKPBよりはすでにましですし、期待できます。

ただ、今日のバルサのパフォーマンスがめっちゃ良かったというよりはエイバルがあまり良くなかったのがあるのでそこは少し良くなかった気がしますね。(メッシの活躍で隠されていますが)

あと、今節何回かグリーズマンがいい感じの走りをしてたのにパスコースの途中でセメドやビダルにボールを取られてしまうシーンがありましたが、メッシ1人に頼るって感じのチームから11人で点を取るスタイルに変化できている証だと思いました。グリーズマンはかわいそうでしたが、そう考えるとポジティブな出来事と言えるでしょう。

 

今度のCLとクラシコは試験前のためマッチレビューは上げれませんが、前のビルバオ戦の時に書いた簡略的なものは上げるかもしれません。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

 

■引用した写真

バルサ公式Twitter