〜ナポリ戦から見えてきたバルサの課題と解決方法〜 【マッチレビュー】 CLラウンド16 1stレグ ナポリ対バルセロナ
どうも、名もなきクレです!
水曜日にアウェーでナポリ戦がありました。書けるのならばちゃんと試合を見返したりしてマッチレビューを書きたいのですが、試験前のため、時間がないのでバルサの攻撃がうまくいかなかったことに絞って考えていきたいと思います。
あと、今回は新たな試みとして字体とかをいつもと変えていきたいと思います笑
ちなみに字体はpolesterさんのブログを参考にさせていただきました。
■スターティングメンバー
ナポリは守備の要であるクリバリが怪我のため試合に出れませんが、2シーズン前のCLローマ戦での大逆転劇で活躍したマノラスは試合に出ています。
また、バルサは4シーズン連続?とかでラウンド16の1stレグで勝ってないそうなのでそれ不安ですね。2ndレグがホームなので悲劇は起こらないと思いますが、それでも不安です。
一方バルサはエイバル戦の時は左WGで使ったビダルを右で使ってきました。
左のWGだと、メッシとの距離が遠く、ビダル
のファイター、セカンドストライカー的な強みを活かしきれていたとは言えませんでした。(チームの中の1つのピースとしてはとても上手く機能していましたが)
そこでビダルを右にしたらメッシとの距離感が縮まるし良い連携ができるのでは?と考えてビダルを右にしたのだと思います。
また、ビダルの配置が変わったことによりフレンキーがいつもやっている右のインテリオールから、左のインテリオールにポジションチェンジしました。図を見ていただければわかりやすいと思いますが、ビダルがすでに右に張っているので今までフレンキーがこなしていたメッシが降りてきたら右のWGにいくというタスクをしなくて良くなるのでフレンキーを右から左に変更したのでしょう。
■前半
ナポリの守備ブロックの特徴
を作って、ライン間にいるバルサの選手にパスを通さないようにしていました。
この4-5-1のブロックは縦横ともにコンパクト
で、1トップの横に選手がいる時にはナポリの2列目の選手が圧力をかけにきたりしました。しかし、プレスをかけに行った時に空いたスペースをカバーできていませんでした。
また、フレンキーなどが縦に走ったりした時などに最終ラインの選手と2列目の選手が2人ともついて行ってしまうみたいなシーンもありました。おそらくガットゥーゾから人を見るように指示されたのかと思いますが、連携は取れていませんでした。
実際、ナポリはリーグ戦25試合で失点35点と、守備が良いとはいえないチームです。一方バルサはリーグ戦25試合で29失点と、ナポリの守備にケチをつけられるほど守備がいいわけではありませんが、、
また、この図はバルサとナポリのチーム全体のヒートマップですが、この図からやはり、バルサはナポリの守備ブロックの外で回していることが多かったことが読み取れます。
このように割と隙が多いブロックであったにも関わらず前半にバルサがチャンスを作れなかったのはなぜでしょうか?
バルサの攻撃
まず裏へのランニングや急に落ちてくる動きなどの相手を揺さぶる動きがあまりできていませんでした。そして、グリーズマンやフレンキーが良いランニングをしてスペースができたとしても周りの選手がそのスペースをあまり使おうとしていませんでした。
また、左サイドでフィルポがしっかりと幅を作ることができていなかったので相手を大きくスライドさせたとしてもフィルポの位置が低くてチャンスには繋がらないなんてシーンもありました。
フレンキーは普段右のインテリオールをやっていたせいか最前線の場所でポジショニングしていることが多く、グリーズマンとフレンキーが最前線で渋滞しているみたいな感じでした。
なのでフィルポ、フレンキー、グリーズマンたちの中である程度三角形を作ることが出来ず、距離感やパスコースを確保することがあまり出来ていませんでした。
また、メッシが右サイドに寄りすぎていていたために左サイドの人数がそもそも少なくなっていたりもしました。
もしフィルポが高い位置を取っていても良い攻撃が出来たか?と聞かれると微妙なところです。
■後半
バルサの修正点
①左サイド側の選手のポジショニングの改善
②右インテリオールがある程度高い位置をとる
③前へのランニングや降りてくる動きなどの揺さぶる動きを増やす
①に関しては先程前半の問題点として取り上げた通り、最前線が渋滞気味だったのでフレンキーが最前線ではなくライン間くらいで受け、三角形を作るように意識するようになりました。
前半はラキティッチがブロックの外でボールを受けてビルドアップするみたいな感じになっていました。しかし、点をとるためにも低い位置ではなくライン間の中でも低めの位置にいてもらい、攻撃に厚みをつけようとしました。(②)また、それにともないメッシは前半より中央でポジションするようになった気がしました。
今朝のゴールを論理的に
— で・じょんぐ (@FCB_DeJong_21) 2020年2月26日
解説してみました🙇♂️
美しいバルサらしいゴールでしたね…🤤
裏抜けの要因・ポイントをまとめてみました〜 pic.twitter.com/LxtBnrSDLo
皆さん、
— で・じょんぐ (@FCB_DeJong_21) 2020年2月26日
このゴールシーン
気づいてましたか?
デヨングの地味な上下運動。
デヨングのひたむきなフリーランが
ゴールを後押ししているんです!
やはり止まっているより、
パスは来ずとも
上下に走ってくれる選手は「何か」を引き起こしてくれます。
でよんぐ😍 pic.twitter.com/KIB0iahR7x
僕がブログ内でいろいろ説明するよりもで・じょんぐさんがツイートされたこの動画を見ていただいたほうがわかりやすいと思うのでぜひご覧ください!
勝敗を分けた後半
先程述べたような改善やナポリの選手の疲れによるスライドの遅れや寄せるスピードの低下で、前半よりもスペースを作り使うことができていました。
比較的上手く進んだ後半でしたがナポリ戦で勝利できなかった原因はこの時間帯にあったのかなと思っています。
セティエンは「失点を気にせずに得点をたくさん狙いに行く」ことを好みます。なので、前半セティエンは相手に点を取られたことではなく、攻撃が上手く機能していなかったことに問題を感じていたと考えられます。
しかし、実際は後半に1点しか入れることが出来ず、引き分けで試合は終わってしまいます。
ビルバオ戦の時も、前半の押し込まれる展開を耐えて後半多くのチャンスを作りましたが、結局得点することが出来ずコパデルレイを敗退しています。
なのでバルサの課題として後半に安定して得点を取れるようになることが1つあると思います。(メンタル的な問題もあると思いますが…)
後半に安定して点をとる方法の提案
メッシであろうとスアレスであろうと前半からずっと試合に出ていたら、相手チームはメッシたちの対処にある程度慣れきて攻撃が上手くいかないなんてことが起こったらします。
そこでいわゆるスーパーサブと呼ばれるようなスピードやメンタル面、個々の技術で違いを作れる選手を出したり、フォーメーションを4-3-3から3-5-2などに変更するなどの大きなシステム変更により相手がバルサの攻撃にてこずったりするようになるでしょう。
しかし、現在のバルサにはスーパーサブになりうる選手をベンチにおけるほど選手層は厚くないですし、試合中に大きなシステム変更を行えるほどの戦術理解はまだできていませんし、理解させる時間も今はありません。
それでも前半は、ラキティッチ、フレンキー、ブスケツの中盤だったけどラキティッチをビダルに変えるなど(後半からグリーズマンをファティに変えるなど)のことなどは出来るのではないでしょうか。
スーパーサブのことを考えて思ったのが、今はビダルが怪我している時以外はほぼスタメンですが、バルベルデ時代はビダルがスタメンってこと意外と少なかったですよね。それはビダルを後半から出した方がスーパーサブとなり活躍できるというのが理由としてあるのかもしれませんね。
■雑感
ブログ内でどのようにすればいいのかみたいな感じで偉そうに書きましたが、シーズン途中から就任したのにここまで流動的な動きができるようにしてしまうセティエンには感謝しかないです。
ただ、2ndレグがカンプノウであるとはいえブスケツ、ビダルが出れないのは辛いです。
2ndレグで難なく勝ててしまえば、ビダルとブスケツの出場停止がここで消化できてよかったね!ってなりますが、不安です。
あと、バルサの前からのプレスがいつもと違った気がしたのでそれについて書きたかったですが時間がなくて書けなかったのでもしナポリ戦もう一度見る方いたらそこに注目したら面白いと思うのでぜひ!
あと今思いましたがバルサを赤じゃなくて黄色でやった方が良かったですね笑
前の方が良かったとかあったらぜひご意見聞かせてほしいです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
■引用元
で・じょんぐさんのTwitter
https://www.whoscored.com/Matches/1435980/Live/Europe-Champions-League-2019-2020-Napoli-Barcelona