名もなきブログ

バルサを中心に書いていきたいと思います

〜セティエンバルサ初陣を振り返る〜 La Liga 第20節 バルセロナ対グラナダ

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どうも!名もなきクレです!

みなさんお家でどのように過ごしていらっしゃるでしょうか?僕は毎日、試合を観て、ゲームして、勉強して…みたいな堕落した生活を送っております笑 

なので今までの試合のマッチレビューを書いていきたいなと思いました。実は僕、他の方と比べてマッチレビューを書くのが遅いです泣 リーグ戦が再開したら過密日程になっていくなかでマッチレビューを書くのが遅いのは致命傷なので書く練習も兼ねてこのマッチレビューを書きたいと思います笑

ご存知の方が多いとは思いますがバルサ公式サイトから試合が観れるのでもう一回観てみると面白いかもしれません。

https://www.fcbarcelona.jp/ja/videos/1579859/fc-1-0-

■スターティングメンバー

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試合前のスターティングメンバーを見たときは「4-3-3で行くのかな?」と思ってましたが蓋を開けてみると布陣は3バック。そして、まさかのロベルトCB起用に驚いた方も多いのではないでしょうか? また、中盤がラキティッチビダルとゴリゴリなのも驚きでした笑 ただ、カンプノウとはいえ前回対戦でグラナダに完敗してましたし、就任から1週間しか経っていなかったので正直少し不安でした。

 

■前半

バルサボールのボール保持時

ビルドアップ

バルサが3バックで挑んだことに1番驚いたのは僕たちではなくグラナダでした。下の図のように、4-2-3-1で4-3-3のバルサをはめ込もうとしてたのですからね。

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しかし実際の布陣は3-1-4-2。グラナダのSH(バディージョとマチス)はSBをマークするように監督から言われてたでしょうが、SBがいませんでした。そして気付けば、自分の近くにバルサのWBとインテリオール、CBが!グラナダのSHは、誰を見ればよいのか迷ったでしょう。また、SBも同様にマークするはずのWGがおらず困惑していました。

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このようにグラナダは守備の基準点を奪われ、バルサのWBをフリーにしてしまいます。なので、バルサはWBを経由して比較的楽に前進することができました。

また、後方に3CBとブスケツがいたためテアがビルドアップに絡む機会はあまりありませんでした。

グラナダの修正

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先程述べたように、WBをフリーにしてしまっていたグラナダは軽く修正を施しました。SHはバルサのインテリオールのパスコースをカットし、SBはWBにボールが入ったらプレスに行くようになります。しかし、実際はそこまで機能していたとはいえませんでした。

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後方のスペースやメッシらのことを気にしているせいかグラナダボランチは、バルサのインテリオールに対してそこまでついていくことができません。なのでマークを外れようと降りてきたインテリオールはフリーになります。そのインテリオールに、上の図のような経路でボールが入ってグラナダは前進されてしまいました。

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個人的に、グラナダのSBがバルサのSBにプレスをかけにいくところを見計らってグリーズマンとかが裏へ抜け出していったりしたら面白いなと思いました。

 

押し込んだ時の攻撃

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グラナダは押し込まれた時も4-2-3-1の布陣のまま守備をします。そのため、ボランチの横のスペースが空いてしまっていまい、このスペースをバルサに使われてしまいました。基本的にはインテリオールがこのスペースを使っていたしたが、メッシがこのスペースに降りてきてゲームメイクすることも。

また、CBからグリーズマンやメッシに楔が入った時にパス回しのテンポが上がり、そしてキレキレのメッシ。最近のメッシと比較すると間違いなくこの試合の時の方が調子は良かったと思うのですがみなさんはどう思いますか?改めて攻撃面で彼に依存しているなと痛感させられました。

 

グラナダの守備

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改めて、グラナダの守備を振り返ってみましょう。グラナダは、SHが降りてきて4-4-1-1になることもありましたが、CBがボールを持っている時はトップ下と同じような高さでポジショニングして前からのプレスに参加していました。しかし、バルサのCBが3人いたこともありプレスはあまり機能しません。なのでSHはプレスを特にかけずにいましたが、ボランチのスペースは空いてしまっていました。このようにグラナダのSHは少し中途半端な感じになっていたと思うので「プレスに行くなら行く、プレスしないなら引く」の意識が必要だったのかなと思います。

少しネガティブな話をしましたが、もちろんグラナダ側にも個人的に印象に残っている選手はいます。それはアゼーズです。彼は地味ながらもずっとブスケツをマークし、ブスケツをマークしながらプレスにかけに行ったりしていました。もちろん全くブスケツにボールが入れさせなかったというわけではありませんが、ブスケツをやりにくくさせていたのは間違いないでしょう。

 

グラナダのボール保持時

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基本的には2CBとゴナロンと両SBがビルドアップに参加していました。そして、エテキを除く他の選手は裏を狙い、エテキは最終ラインの人数が足りない時に降りてきます。また、ビルドアップが詰まった時には裏へのロングボールを蹴ります。あくまで、最終ラインへボールを蹴るための準備としてビルドアップは位置付けられていました。

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一方、バルサは4-1-4-1のブロックで守備をしていましたが、すごく前がかりになっていました。上の写真はグラナダがビルドアップをしている場面ですが、バルサの選手は6人、グラナダの選手はGK含めて7人(写真の左端にいるディアスもカウントしました)になっています。この状況が結構危ないというのは言うまでもありません。前からのプレスやネガティブトランジション時の問題はまだ解決できていないので結構心配です。

このようにチーム全体が間延びしていたわけですが、ハイプレスのせいか幸いにも裏を狙う良いボールが飛んできませんでしたのでチャンスを作られることはありませんでした。

 

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最終ラインの手前でボールを受けようというアプローチもしたグラナダですが、それも上手くはいきません。ロングボールからの裏への抜け出し、ショートカウンターを主軸として攻撃を組み立てているチームなので、守備が機能しなかったのは相当な痛手でしたでしょう。結局、グラナダはシュート1本しか打ててないですからね。

 

■後半

・守備のシステム変更

守備に少し難ありだったグラナダは後半58分頃に4-2-3-1から4-1-4-1に変更してきました。ちょうどリキとペレスが準備し始めてるシーンが映った直後のシステム変更だったのでなぜか印象に残っています笑 ここで4-2-3-1と4-1-4-1の時に起こったことを整理してみましょう。

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  • 4-2-3-1の時に起きていたこと

①SHの守備意識が足りていないためボランチ脇が空いてしまっていた

②上の図のように経由すれば容易にボランチ脇て前を向いてボールを受けることができた

ボランチ脇にボールが入った時ボランチが寄せにいくことが多かったのでグラナダの陣形がカオスになった

 

結果、バルサグラナダを押し込む展開が続きました。

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  • 4-1-4-1の時に起きていたこと

①ライン間(アンカー脇)が弱点だが、3列目の選手がパスコースをカットしている

②パスが通ったとしてもCBやアンカーがプレスをかけてくるのでパスを戻さざるを得ない

③選手同士の接触が増加

グラナダがボールを奪える回数が増えたのでチャンスシーンも増加

 

③で触れたように選手同士の接触が増えたため結果的には2枚目のイエローカードを貰ってしまいました。正直運が悪かったとしか言えませんが… グラナダの人数が1人減ってしまった後は「4-1-4-1でボールを奪ってカウンターしよう!」という方針から「5-3-1で守り切ろう!」という方針に変更し、5-3-1にしました。

 

・決定打に欠けたバルサ

ただ、人数が減った後もバルサはやや苦戦します。しかし76分にビダルポストプレーからメッシに流し右足でシュート。グラナダのGKは動けませんでした。

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グリーズマンの素早いパスによりボールを受けたビダルは周りの敵を引きつけ、メッシをフリーにしました。ポストプレーができ自分でシュートを打つことも出来るスアレスはやはり偉大だということを痛感させられたシーンでもありましたね。もちろん彼にはもう少し守備をして欲しいですが…

 

・リキ、ファティ、ペレスの評価を考える

 

リキ

この試合をリアタイしてて、リキが交代で試合に入ったとき興奮しましたか?僕はめちゃくちゃ興奮しました笑 なので、その時は「リキ悪くないんじゃない?」って思ってましたが、今見返してみると無難にプレーをしようとしてか前を向いてプレー出来てないように感じました。いつもならサイドチェンジのボールを蹴るようなフォームでも蹴らないみたいなシーンが結構あった気がします。彼のポテンシャルは間違いないものだと信じているのでやはり試合慣れしていくことが必要だなと思いました。

 

ファティ

この試合では3-1-4-2の右WBとして入ったファティ。前に見た時には「ファティ右サイドで孤立してるなあ」って印象がありました。しかし、今回改めて試合を見返してみるとそこまで悪いようには感じませんでした。あんま良くなかったということを知った上で見てるからなのでしょうかね?ここで1つ自分が印象に残っているシーンを紹介します。

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上の図は39分にファティが裏に抜け出してチャンスメイクをしたシーンです。今のバルサでこういうふうにサイドから裏に走っていく動きはあまり見られないなと思っているのでとてもポジティブに感じました。

 

ペレス

ペレスは80分にファティと交代して右WBに入ります。彼は常にサイドから斜めのランニングをしてくれていました。ただ、グラナダが中央を固めていたというのもあり、良いボールが入ってこないまま試合終了を迎えます。

彼は確かイビサ戦?の後くらいにローマに旅立ってしまいました… デンベレ復帰を見込んでの放出だと思うのですがあまりにも決断が早過ぎます。ではなぜペレスは放出されてしまったのでしょうか?それは、セティエンがサイドのポジションの選手には縦への突破力を重視していて、ペレスのようなタイプのWGを好まないからだと思います。緊急補強したブライスワイトも突破力があるタイプですよね。ただ、それでも残って欲しかったなというのが僕の本音ですが…

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こうしてバルサはなんとかセティエン初陣の試合を勝利することが出来ました。

 

■雑感

最初に試合を見た時の感想と改めて見返した時の感想が結構異なっていて自分でも驚いています笑 例えば、パスを1000本越えという事実に対しては「就任直後にこんなにポゼッション出来るのすごい!」と思ってましたが、「パス1000本ってことはロングボールとかを全然使ってないってことなんじゃない?」みたいな感じに変化しました。ポゼッションすることが試合に勝つための手段としてではなく、ポゼッションすることが試合の目的になってはいけませんからね。ただ、クレの心を掴むという意味では良かったのではないかなというふうに感じています。みなさんもどういうふうに感じられたかぜひ教えてほしいです!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!